在庫管理術

3定【3定とは?進め方と定着のポイントを確認】

3定のイメージ

今回は3定の目的や実施のメリット、3定推進に役立つシステムについて紹介します。

目次

3定とは

3定とは、在庫管理の条件のひとつである整頓の基本で、定位・定品・定量のことをいいます。

3定とは

  • 定位・・・置く場所を定める
  • 定品・・・置くものを定める
  • 定量・・・置く量を定める

整頓は、在庫管理の前提条件である5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)のひとつ。3定を実践することで、誰にでもどこに何があるかが分かり、必要なときに必要なものをすぐに取り出せるようになります。

3定とは

 

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3定管理の目的とは?

3定管理の目的は、誰がみても在庫の状態がよく分かるようにすることです。
そのためには、置き場所、品目、在庫量という在庫情報の更新を全員が把握できるようにすることが大切です。

もし情報を共有されない人がいたり、在庫の変更が更新されなかったりすると、発注数の間違いや在庫の紛失など、会社の利益低下に直結する結果につながりかねません。

3定のポイント

定位とは

定位とは、管理資材の置き場に名前をつけ、誰が見てもわかるように表示することです。

定位のポイントは「場所をわかりやすく表示すること」。置き場の表示は、広い範囲からだんだんと絞り込むように表現するとわかりやすいでしょう。

例えば「在庫のある大体の領域を指定(広範囲)」→「棚の位置を指定」→「棚における在庫の位置を指定(場所を特定)」というように、誰でもわかる基準にのっとって表示するのが基本です。

●定位の手順

  1. 1. エリアマップを作る
  2. 2.  棚割表を作る
  3. 3.  資材名のネームプレートを作り場所を固定する

定位の手順

在庫の位置を誰にでもわかる方法で表現することで、在庫を探す手間を減らしていくことが業務の効率化につながります。

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定品とは

定品とは、保管場所に置く在庫の品目を決定することです。
定品を実行する際には、以下のような在庫の特性を考慮する必要があります。

定品を遂行するポイント

 作業場所、工程と物流

よく使う場所の近くで在庫を保管する。作業場所は作業工程の流れにそって決まるので、在庫の物流と作業工程が一致するように保管場所を設定する。

資材の種類

資材を種類ごとに分けることで、ピッキングや使用の際に迷わないようにする。

使用頻度

使用頻度の高いものを取り出しやすい位置に配置する。以上のポイントをふまえ使用する状況をよく考えて定品を行うと良いでしょう。
定品の方法は、置く資材によって固定ロケーション管理とフリーロケーション管理の2種類に分けられます。ロケーション管理の方法についてもぜひ確認してみてください。

関連記事>>ロケーション管理

定量とは

定量とは、それぞれの在庫に対して適切な量を定めることです。定量のポイントは、安全に在庫管理をできる量を見きわめ、その範囲内で消費に見合った適切な量を定めることにあります。

定量は在庫管理をしっかり行った結果判明する値なので、最初のうちは、棚の対荷重などざっくりと安全な在庫量を考えるだけでも良いでしょう。

ひとつの場所で管理することにこだわると、スペースを圧迫することがあるので、必要量だけを工場や作業場に持ち込み、残りは倉庫等で管理することも大切です。

複数拠点の在庫管理効率化について見る>>

3定のメリット

3定のメリット

ムダがなくなり作業効率が上がる

3定が定着すると、目当てのものを探し回ったり、誰かにものの場所を聞いたりする時間が無くなります。

「ものを探すこと」で作業の中断は避けられず、結果として業務の効率と質を落としていたことに気づき、さらに整頓の意識が高まります。

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異常に気づきやすくなる

必要量を決めてものを同じ場所で管理すると、在庫が少なくなっていることや、紛失したことに気付きやすくなります。

整備士が工具の管理を徹底しているのは、工具や部品の紛失が大きな事故につながるリスクがあるため。

製造現場で3定を進めることで、異常事態の発生に気付きやすくなり、在庫切れを含むトラブル回避に役立ちます。

欠品の不安をなくす在庫管理システムを見る>>

信頼を得られやすくなる

3定が実践され整えられた仕事場の様子は、外部の人から見られたときに良い印象を与えます。片付いた仕事場は、顧客に対して大きな安心感を与え、信頼を勝ち取るきっかけにつながります。

3定を定着させるコツ

置くものと置く量が分かりやすいように工夫する

3定は見るだけで置き場がわかるようにすることが基本。置き場所を分かりやすくよく取り入れられている手法を紹介しましょう。

  • 置くもののシルエットを保管場所に描き、置き方と置くものを形で示す
  • ウレタンなどを置くものの形にくり抜き、はめ込み式で保管する

どちらも工具や機械など共有される物品の管理に最適で、新人もベテラン同様、置き場所・置くもの・置く数がひと目で分かる手法です。

ものの置き場はオープンにする

物品の管理は、引き出しやキャビネットの中を避けて、視界を遮らないオープンな場所で管理するのが基本。 片付ける際のアクションを減らすことで煩わしさをなくし、ルール通りに管理できているかをいつでもチェックできるようにするのがその目的です。

オープンシェルフに最適な在庫管理システムを見る>>

ルールをアップデートする

ロケーションや資材の種類、場所が変わる度に、3定のルールを見直して更新する必要があります。

最初のうちは面倒に思えますが、ルールを最適化することが習慣につながり、3定の意識の定着を促進します。

在庫管理の悩みを解決するIoT

3定を社内で定着させるには、従業員全員が「3定は自分が実践して成り立つもの」という自覚を持つことが不可欠です。

しかし3定ルール作りはしてみたものの、従業員の意識改革がなかなか進まず、在庫管理の問題を抱え続けている企業が多いのが現状。

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デバイスをインターネットにつないでデータを集めるIoTシステムで、1台のデバイスで1つのアイテムを管理する仕組みになっています。 在庫管理の負担を大きく減らすIoT「スマートマットクラウド」の導入を、3定意識定着の糸口にしてみませんか。

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信頼できる在庫管理システム「スマートマットクラウド」

スマートマットクラウドのイメージ

現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。

あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます

●さまざまな自動発注に対応

お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です

●在庫圧縮を促進

推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します

●置く場所を選びません

スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。

●API・CSVでのシステム連携実績も多数

自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。

3定推進に役立つ在庫管理システムを見る>>

 

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