在庫管理術

楽商【販売管理・在庫管理システムの特徴・機能・連携・使い方・評判・IoT在庫管理との比較】

楽商とは
目次

楽商とは

楽商(らくしょう)とは、1971年創業の株式会社日本システムテクノロジー(略称:JST)の豊富なノウハウ、アイデアから生まれた販売管理在庫管理システムです。

1997年の販売開始以来、販売管理・在庫管理に特化し、中堅・中小企業の業種・業態に合わせた最適なシステムを提供。多業種1,000社の導入実績(2021年11月時点)があります。

この記事では、楽商の特徴や業務別パッケージの詳細、機能、価格、使い方やマニュアル、評判についてわかりやすく解説していきます。

また、在庫管理システムを導入する際、多くの企業が合わせて検討している今、話題のIoT在庫管理との比較もご紹介!

在庫管理・発注を自動化する

楽商の特徴

楽商の特徴

楽商は他業種、1,000社の導入実績、顧客リピート率97%を誇ります(2021年11月時点)。それだけの企業に選ばれ、支持されている主な特徴を解説していきます。

販売管理システムとして充実した標準機能

    • 受注・発注・売上・売掛・請求・入金、仕入・買掛・支払や在庫管理のデータをもとに、分析・集計が可能。

      発注書、納品書、請求書などの帳票発行機能も標準装備。2019年10月の消費税改定に伴い、複数税率にも対応。
    •  

豊富なオプション機能

      • 見積処理、見積書発行、在庫のロット管理、輸入処理、CRM(*)、CTI、バーコードハンディターミナル活用のためのオプション機能を装備。

        効率の良いデータ連携で、正確かつスピーディな販売管理・在庫管理の処理を実現。

          *CRM:顧客管理
          *CTI:
Computer Telephony Integrationの略。コンピューターと電話やFAXを統合させたシステムのこと
    •  

IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)へ対応

  • 中小企業・小規模事業者等の業務効率化や売上の向上を支援する目的で、ITツール(ソフトウエア、サービス等)の導入にかかる経費が一部補助。

さまざまな連携が可能

  • 市販の各社会計ソフトとデータ連携

    請求や支払のデータに会計ソフトでの処理に必要な項目を追加して受け渡しをすることが可能。

    使用している会計ソフトによって必要な項目が異なるため、個別対応。

  • FAXソフトとの連携

    FAXソフトの「まいと~くFAX」と連携。

    見積書や発注書、出荷指示などの作成後に、FAX送信を行うような書類をダイレクトにFAX送信することが可能。

  • EOS/EDIのデータを受注や売上に取り込みが可能

    取引先のデータフォーマットに合わせて、取込、出力データのレイアウトを作成することが可能。個別対応。

  • RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の活用

    人手に頼っていた業務を自動化することも可能。

    WEB-EDIから受注データをダウンロードし、そのデータを楽商に転記するまでの業務を自動化することも。

    *RPAテクノロジーズ株式会社とパートナー契約を締結しているので、ソフトウェアロボット「BizRobo!」の提案が可能。

  • 楽楽明細と連携

    請求書をWEB上にアップロードし、得意先が請求書をWEB上でダウンロードしたり、通知メールで受け取ることが可能。

  • インフォマート連携

    BtoBプラットフォーム受発注で受注したデータを楽商シリーズに取り込み、出荷データを発送データとして取引先に送ることが可能。

    売掛データは、BtoBプラットフォーム 請求書を通じて取引先に電子請求することが可能。

  • 指定伝票発行ツール「伝助」

    「楽商」からデータを取り込み、指定伝票の発行が可能。

  • 情報分析ツール「DataNature」

    楽商のデータを有効活用して、見やすいドリルダウン分析(*)をはじめ、詳細な統計資料や経営資料が簡単に作成。

    *ドリルダウン分析:データを細分化して、詳細な事項でデータを分析していくこと。

独自のカスタマイズが可能

卸売業向けの運用に合わせた基本機能を兼ね備えているほか、要望にあわせて、独自のカスタマイズや他社ソフトとの連携も。

クラウド環境での運用でリモートワークやテレワークにも対応

自社にサーバーを設置せずに、AWS(アマゾン ウェブ サービス)を活用したクラウドサービスの提案も可能。

VDI(仮想デスクトップ)にすることで、運用する場所に縛られずに楽商を利用することができますので、、社内のさまざまな場所で業務を行うことも可能。

楽商の16種類のパッケージソフト【メディカル・レンタルなど】

楽商シリーズは、業界・業種別に特有の特徴に合わせた16のパッケージソフトをラインナップしています。

さらに、個別の要望に関しては、オプション機能やカスタマイズ、システム連携などで提案。

自動車販売業向け「楽商JUMPS」 医療機器メーカー・卸業向け「楽商 メディカル」
製造業向け「楽商 メーカーLight」 ユニフォーム販売代理店向け「楽商カラーサイズ」
包装資材・梱包資材業向け「楽商 包装資材」 多品種・多メーカー取り扱い業様向け「楽商 多品種販売」
レンタル・リース業界向け「楽商 Myレンタル」 おしぼりレンタル業向け「楽商 配達名人」
工業用製品加工業向け「楽商 加工・外注マイスター」 機械器具・工具卸売業向け「楽商 機工ACE」
菓子卸業向け「楽商 菓子卸」 文具・事務用品取扱い業向け「楽商 文具」
弁当宅配・仕出業界向け「楽商 お弁当屋さん」 広告代理店向け「楽商 AD」
総合食品卸向け「楽商フーズ」 輸入業向け「楽商 インポートLight」

楽商の機能

楽商の機能

楽商は、販売管理・在庫管理に必要な「受注・売上・売掛・請求」「発注・仕入・買掛・支払」「在庫管理」などの基本機能のほか、さまざまな集計機能を備えています。

さらに、必要に応じてオプション機能を追加することも可能です。

販売管理

見積、受注、売上、請求、入金といった販売に関する業務の他、発注、仕入、支払の購買業務、在庫管理がひとつのパッケージとなっており、販売業務の一連の流れを管理して、現場の業務を効率化するためのシステム。

入力したすべてのデータが統合されており、売上や在庫状況などをリアルタイムで把握することが可能。

また、ハンディターミナルやCRM、ロット在庫管理などのオプション機能を選択することで、さらに業務に適したシステムを構築することができるようになっています。

  • 受注管理

  • 売上管理

  • CRM(顧客管理)

  • 営業支援

  • データ分析

  • その他(マルチコード入力に対応、マスタ編集機能など)

在庫管理

簡単な在庫管理だけではなく、動いてない在庫、不足している在庫、受注残・発注残まで加味した在庫(引当可能)、期限管理、棚番管理など、きめ細かい在庫管理が可能。

倉庫が複数登録できるので、自社在庫だけでなく、委託先や外注先の在庫管理も。

また移動処理を使うことで、自社の複数の倉庫間の在庫移動も可能。

在庫金額(棚卸金額)は、標準原価法、月別総平均原価法、最終仕入原価法、移動平均法のほか、ロット管理オプションを利用することで個別原価にも対応。

  • 補充発注(適正在庫数・発注点管理、不動在庫管理)

  • 補充発注(一括発注機能)

  • セット商品/振替処理

  • 商品引当照会

  • ロット管理・期限管理

  • その他(委託管理など)

物流管理

商品マスタにJANコードなどの登録が可能

「出荷」「入荷」「棚卸」「発注」「営業ツール」とさまざま業務で効果を発揮します。

  • バーコード活用、ハンディターミナル活用(*オプション機能)

  • 棚卸

  • 外出先でのハンディターミナル活用(受注入力)

  • ロケーション管理

  • 配送管理

輸入管理(*オプション機能)

ドルやユーロなどの外貨建てでの取り引きに対応。

  • 発注処理/Purchase order

  • 仕入諸費用按分処理

機能一覧表

標準機能

受注管理 受注処理・ピッキングリスト・受注状況照会・受注集計表 etc
売上管理 売上処理・納品書発行・売上日報・配送予定表 etc
発注管理 発注処理・一括発注処理・入荷指示書・発注集計表 etc
仕入管理 仕入処理・仕入日報・仕入確認表 etc
在庫管理 商品在庫照会・商品入出庫照会・商品預託一覧表 etc
請求管理 請求一覧表・請求書発行・回収予定表・回収実績表 etc
支払管理 支払一覧表・支払明細表・支払予定表 etc
月次管理 売掛一覧表・買掛一覧表・在庫月報 etc
統計管理 各種売上集計表・各種仕入集計表・明細自由集計表・Excel出力 etc

 

オプション機能

見積管理 見積処理・見積書発行・見積確認表 etc
CRM顧客管理 顧客管理・エントリー・受注照会・見積照会 etc
ロット管理 ロット在庫一覧表・ロット入出庫照会・ロット取引明細照会 etc
ハンディターミナル 入出荷検品・棚卸・発注 etc
輸入管理 外貨対応発注仕入処理・Purchase Order・諸掛按分(しょがかかりあんぶん)処理・外貨管理表 etc

楽商の価格・料金プラン

楽商の価格

楽商は、開発から携わったシステムを熟知した技術者がカスタマイズするので、顧客の業務にフィットしたシステムをローコストで提供することができます。

標準参考価格は、5クライアントでは、ネットワーク対応版で330万円~。業種別シリーズの価格は楽商公式サイトの各業種別ページで確認しましょう。

また、他社ソフトとの連携を行う場合、別途費用が発生する場合があるので、詳細は公式ホームページに掲載のフリーダイヤルに電話または問い合わせフォームでしっかり確認してください。

楽商の使い方

楽商の使い方

楽商を実際に検討の上、導入するまでの流れを見ていきましょう。

  • 問い合わせをする

    公式サイトに明記されているフリーダイヤルへ電話、または問い合わせフォームから連絡。

  • ②ヒアリング・提案
    後日、担当営業から連絡、希望や課題の内容などをヒアリング。

    パッケージ運用で対応できるのか、カスタマイズ対応になるのかを判別した上で、最適な提案。

    必要に応じ提案書のほか、運用フロー図なども提出。

  • ③提案に基づいた見積書の提出

    カスタマイズ内容に関しては、各カスタマイズ項目ごとに内容を明記し、金額などを算出したものを提示。

    カスタマイズ費用をかけずに運用面でカバーできる方法も提案するため、導入コストに応じてカスタマイズを行うかどうか判断い剃ることが可能。

    また、本稼働までの概算スケジュールも提出。

  • システム詳細の打ち合わせ

    発注後は、システムの詳細打ち合わせを開始。打ち合わせ内容は、必要に応じて議事録として提出。

    わからないことがあれば訪問説明も。

  • システムの導入

    カスタマイズを依頼している場合には、プログラムなどが完成して導入準備が整い次第、実際に納品。

    システム稼働前に内容の確認をします。

    納品後に、注文をした内容に修正などが必要な場合は、すぐに対応。

    納品後は、専任SEがオペレーション(操作指導)を行い、テスト稼働後の本稼働に向けてフォローをしてくれます。

楽商のアフターサポート・リモートサポート・セミナー

楽商のサポートやセミナー

楽商は、幅広いサポートメニューで安定稼働をバックアップ。

専任のSEによる運用サポート、サポート専門チームによるハード・ネットワークサポートやサポートメニューのオーダーメイドも可能です。

打ち合わせ、導入、運用、アフターサポートまで、自社内で一貫した「シングルサポート」

また、機能ライブ配信、Web相談会などの各種無料セミナーも開催されています。

楽商の評判・導入事例

楽商の評判や導入事例

システムを導入する際に気になるのが、実際使った人の口コミや感想などの評判です。

そこで、実際に楽商を導入した企業の導入事例・お客さまの声からコメントをピックアップしました。

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卸売業

「楽商」を導入し、無線ハンディターミナルにしたことで、業務の流れは変わり、スピードアップとミスがなくなり、誤出荷が起きなくなりました。

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製造業

常に正確な在庫を把握できるようになったことから、余剰在庫が減りました。しかも、在庫がコンパクトになったにもかかわらず、欠品率は大幅に減少。受注の95%以上を在庫引当てで即出荷できるようになっています。

楽商の注意点

楽商の注意点

楽商では無料トライアルがありません。そのため、導入前に「お試し」することは残念ながらできません(2021年11月時点)。

機能や特徴などは気になるけれど、「無料お試し期間がないと心配だ」という方も多いのではないでしょうか。

そんな場合は楽商のサポートに相談もしくは、トライアルのあるその他の在庫管理システムを検討してみるのも一つの方法です。

また、楽商はパッケージシステムなので、導入する場合、推奨動作環境を満たすパソコンが必要です。満たさない場合は、正常に動作しない可能性があるので自社のシステム環境を整える必要もあります。

さらに、バーコード活用、ハンディターミナル活用はオプション機能です。

コストの心配やスキャンする労力がかかるので、自社の予算や管理する品目数に合っているかも、しっかり検討しましょう。

次の章では、上記のようなことが気になる方にぜひ検討してみてほしいIoT機器で行うおすすめの在庫管理についてわかりやすくご紹介します。

在庫管理の効率化に欠かせないIoT機器

楽商のIoT

在庫管理の課題・リスクを解消し、効率化するために注目されているのが、

DX(デジタルトランスフォーメーション)

企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み

IoT(Internet of Things)

IoT=「モノのインターネット化」

です。

IoT機器を導入することにより、自動化」や「見える化」が可能になり、現場作業の改善、在庫管理、工程管理、品質管理なども効率的に行えるようになります。

このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。

デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。

そして、製造業や小売業、アパレル、薬局や医療業界などにとって在庫管理は大きな関心事項であるにもかかわらず、なかなか成果を出せないという課題を解決するために必要なIoT機器が、大きな注目を集めています。

システムの難しさやスキャンの労力を解消!IoT機器スマートマットクラウド

スマートマットクラウドのイメージ

現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。

あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます

さまざまな自動発注に対応

お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です

在庫圧縮を促進

推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します

置く場所を選びません

スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。

API・CSVでのシステム連携実績も多数

自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。

詳しく見る

 

楽商とスマートマットクラウドの比較表

楽商とスマートマットクラウドの比較

楽商とスマートマットクラウドを比較し、まとめました。

  楽商 スマートマットクラウド
在庫の管理方法 手動でバーコードをスキャン ※別途オプション機能のハンディターミナルが必要 自動で数量計測
業務負担 ×(毎回スキャン) ◎(無人で自動計測)
遠隔管理 ×(現場でスキャン) ◎(リモートで確認OK)
棚卸の作業 手動でバーコードをスキャン※別途オプション機能のハンディターミナルが必要 自動で数量計測

 

 

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